スペインのカタルーニャ地方での休暇中。
バルセロナに行く機会があり、El Born (エル・ボルン) とその周辺のエリアを散策しました。
カタルーニャ音楽堂の前を通り過ぎて少し行ったところで偶然視界に入ったのが Passatge Sert (パサジェ・セルト) 通り。通りの入口が暗いので、うっかり見逃してしまいそうなほどひっそりとしています。
少し覗くと、その先は明るそう。緑も見える。なんか面白そうだし入ってみよう。
興味本位で入っていくと、そこは明るい緑あふれる中庭、兼ローカルの人達の抜け道。
アパートのベランダや窓がびっしり並ぶこの中庭には建物から植物が生えてきているかのように緑が生い茂っていました。
ここ、建物で覆われた閉ざされた空間のはずなんですが、それまで歩いてきた外の通りより光が射していて、逆に外の世界からから切り離されたみたいで、開放的なんです。
私はバルセロナが大好きでいつか住みたいと思っているのですがその理由として、大都市であるにも関わらず緑が溢れていて (特に窓から)、建物の色使いがアースカラーだからということがあります。私は建築の知識なんかこれっぽっちもないですが、なんでバルセロナに限らずスペインの建物が好きなんだろうと考えた時に、やっぱり自然の延長線上にある建築という印象があるから、な気がします。
ヨーロッパにはロンドンを含め、カラフルな建築物が立ち並ぶ綺麗な都市がありますが、その中でもバルセロナのカラーパレットは私のツボです。
さりげない美しさが街中のいろんな場所に散りばめられていて、散策して初めて見つかる隠れた穴場がたくさん。
ローカルのアンティークのお店やギャラリー、ビンテージショップなんかがたくさん並ぶ、細く入り組んだ通りをふらふらと、導かれるがまま、ただただ進んでいきます。
行くたびに新しい道を発見するのが私の楽しみです。2021年夏、バルセロナの記録でした。
おわり
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